大げさというのは違うのかもしれないけど,でもこの小市民な内容にしては,あまりにも演奏に迫力がありすぎるような気がする。静かな演奏をしてくれたら,昔の恋人を思うかわいらしい女心を歌っている感じがするのかもしれないけど,壮大なオーケストラをバックに「将来は小さい家を建てて 暖炉があって そのそばにはあなたがいるのよラララ〜 あなた〜が 居て ほ〜し〜い〜〜」こんな感じで歌われたら,誇大妄想にとらわれた狂気じみた女の歌みたく聴こえないでもない。

小坂明子 - あなた