自分の昔の仕事のほうが高い評価を受けたりすることがあります。評価する人は今の自分の仕事と比較しているわけではないのだろうから,時間が経てばまた今のものもおなじくらい評価されるかもしれない。
と,これは個人的な話だけれども,たとえば自分が評価者になる場合を考えてみると,僕は現役の音楽家でも昔の音楽ばっかり聴いていてあまり今のは聴かないことが多い。こういう評価のされかたは,昔の仕事が優れているほど,作家には辛いことなんだろう。だからせめて,昔とか今とかの評価を取り払って作品を選ぶことがあってもいいなと思う。