■
マルサの女を見たっす。
この映画は，すましてなくて好きでした。どうも騙されている気がして距離を置いちゃう映画ってありませんか？(僕にはあります)。それは，映画は芸術！っていう価値観を押し付けてくるような，テーマを複雑に分からなくしてお高くとまった雰囲気のに対して感じるんですね。
んで，これはそんなではない。ゲテモノ趣味というか露悪的な演出が多いし，そういう価値観は押し付けてるように思うんだけど，少なくとも分かりやすい。誰でも見た人が好きか嫌いかを判断できるように思いました。
宮本信子が，税務署に勤めている人の奥さんから，夫の職業を言えるようになって感謝されたっていう話をしていたけれど，これこそが大衆娯楽としての映画が目指すべき反響だと思いましたよ。
