カンタン刑 式貴士 怪奇小説コレクション (光文社文庫)

カンタン刑 式貴士 怪奇小説コレクション (光文社文庫)

たとえばゴキブリが口の中でどうやって動いて,その動きが口や鼻のなかでどう感じられるか,読んでいてゾクゾク寒気が立つようで楽しめました。読書とは,現実逃避を楽しむためのドラッグみたいなものとは,あとがきの平山夢明氏の言葉ですが,この捉え方にぴったりくる作品。