日出処の天子の初めだけ読んだ

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

いま,割りと謎が謎を呼んで,みたいな風呂敷を拡げる展開の箇所を読んでいるのですが,とても面白い。でも僕にはどんどん展開するドライブ感みたいな面白さについてを伝える語彙を持ち合わせていないのです。
そんで美人は結構価値観に依存するんだと思うんですが,今の美人って加藤夏希とかナオミキャンベルだったりするわけですよ。そんでこの漫画で感心したのは,舞台になっている時代の資料から推測するとそら豆みたいな輪郭の顔でちょっとぽっちゃりした人が美人だったと思われるんですが,そうした現在とは違う基準にあるそら豆みたいな女性がちゃんと美人に見えるように描かれてるとこでした。ストーリー以外の部分の書き方がうまいというか,そのときの価値観も伝える説得力みたいなものがあるなと思いました(でも結局何故かは分からないんですけども)。
この作品のすごいとこは,当時の時代のままに書いてかつ現代の人に面白さを伝えてるってことだと思うんですよ。そしてそれはとても難しいことだという気がする。だから,時代が違うときの話を現代風することって結構あるかと思うんですが,それはある程度作家の逃げ道になっちゃってる場合があるんだろうなって思いました。もちろん余計に難しくなる場合もあるんだろうけど,この漫画を読んでもそれは僕には分からなかったので,気づいたらまた言いたいです。