フェルメール盗難事件
〜解き明かされた名画の謎〜

アメリカのボストンにある美術館から、11年前、オランダ17世紀の巨匠、フェルメールの作品「合奏」など13点が盗まれた。被害総額300億円という史上最大の美術品盗難事件とマスコミが注目する中、事件の鍵を握るといわれる伝説的美術品泥棒のマイルス・コナーが出所した。番組では、このコナーのインタビューや、過去のフェルメールにまつわる盗難事件を追跡する一方、フェルメールの画法の秘密や魅力を伝える。

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090108160130120/

面白かった。以下感想。

  • 「恋文」の盗難事件では,額縁が壁から外れないのでキャンパスを切り取ることで盗難が起きた(コロンブスの卵)
  • というか,そもそも絵に興味がない人物による盗難はたぶん想定外だった
  • 盗難による傷みの修復が,絵画の分析が進む契機になった。
  • 美術品はある種の大衆の妬みを喚起する。だもんで,マスメディアを上手に使って要求をすると,「むかつく金持ち」と「美術に縁がない大衆」の対立という構図にできる。そうすると盗んだ側に正義があるかのような錯覚をもたらすので,要求がセンセーショナルになりやすい。そういう理由がテロリストによるフェルメールの盗難が起きる背景としてあるんではないか。